松山純子社会保険労務士事務所 代表
東京都社会保険労務士会 社会保障年金部 部会長
職員の約半数が障害者の社会福祉法人で14年間人事総務担当として勤務後、
平成18年6月に独立開業。「障害年金相談標準ハンドブック~事例に学ぶ請求代理の実務」、
「障害年金をもらいながら働く方法を考えてみませんか?」等多くの書籍やDVDを出版。
ブログ、「松山純子の【障害年金手続き】で毎日走ってます日記」にて
開業当時から障害年金に関する役立つ情報を発信中。
弊所は顧問業務と障害年金業務が開業当初からメインの業務です。
今でこそ障害年金業務対応をする先生も増え、セミナーや書籍も多くありますが、
開業時は全くありませんでした。その為仕事は取れたものの経験も情報も無かったので、
最初の頃は社会保険事務所に何度も何度も足を運び、
窓口で職員の方に教えてもらいノウハウを構築してきました。
また、開業した時からブログとホームページを立ち上げ、
障害年金について情報発信をしていました。当時はブログを書いている社労士は少なく、
障害年金に対応できる社労士も珍しかったと思います。
その為障害年金の情報をインターネットで調べていくと、私にたどり着くようでした。
他人に相談しづらい障害年金、1人で豊富な情報を探せるインターネット。
業務内容と時代に方針がマッチしたんだと思います。
顧問業務は事前にスケジュールをきっちり組んで効率を求めていく事が重要です。
お客様への依頼事項があれば、依頼時だけではなく締切の前日にもう一度連絡するように心がけています。
しかし、障害年金業務は全く異なります。たとえばうつ病などの精神疾患の場合、
スケジュールを立てる、予約をすることは、プレッシャーになってしまいます。
そのため、来所予約の際、当日具合が悪ければ「当日に連絡だけしてくれれば大丈夫ですよ」と、
言葉を添えて、前日にもう一度確認することはしないようにしています。
当日来られなかったときも、
例え半年後であっても気兼ねなく連絡してもらえるような雰囲気を作ることを心がけています。
顧問業務と障害年金業務では、異なります。
現在毎月30~40件程の障害年金対応をしておりますが、
手続きに至るまでに早くて1か月、遅い場合は数ヶ月かかります。
このように対応方法もスピード感も顧問業務と全く異なりますから、
弊所では顧問担当と障害年金担当に分け兼務させず、自分の業務に専念して取り組めるようにしています。
言われた事ができない、不用意な発言でお客様とトラブルを起こす従業員がいる場合、
企業側の視点で考えると問題社員と判断され、
始末書から最終的に解雇の可能性を検討せざるを得ないこともあります。
会社も本人もかかわる社労士も良い思いはしませんので誰もハッピーにはなりません。
しかし、問題社員と言われる社員の中には、発達障害があることもあります。
発達障害にあった方法で丁寧に焦らず仕事の説明をする事で、
パニックにならずに仕事をこなせるようになります。
会社にとっては少し負担になるかもしれませんがトラブルの予防が可能です。
病気であれば症状に応じた対応、あるいは傷病手当金や障害年金の受給を検討し、
継続的に勤務できる方法を企業と共に模索する。このような発想や気づきができるようになったのは、
10年以上顧問業務と障害年金業務を積み重ねてきたからだと思います。
これから職員の人数を10人に増やしていきたいと思います。
普段はお客様へご提案する立場ですが、弊所でもガンや育児休業等で休む人、
あるいは急な退職者がいつ出るかわかりません。
人数が少ない中で1人が長期的に休むと、残った人達の負担が大きくなってしまいますが、
他の人でカバーできる余裕があれば復職を待てますし、お客様にもご迷惑をかけずに済みます。
社労士の仕入れは知識です。知識を得られれば判断材料が増えて自信を持てますし、
仕事も楽になります。結果として事務所の底上げになり、お客様への還元にも繋がります。
知識を得るために勉強や読書をしたり、研修へ参加するには時間が必要です。
そのためにも職員を増やして、1人1人の時間にゆとりを持たせてあげたいなぁと思っています。
在籍しているスタッフはありがたい事にみんなで教えあい、
担当が異なっていてもサポートしあいながら業務を行ってくれています。
働きやすい環境だと思います。更に職場環境を充実させていきたいと思います。
現在入社して1年1か月が経過しました。私の所属は顧問チームで、20社の顧問先を担当しています。
顧問先様によって対応する業務は異なりますが、
主な業務は給与計算や社会保険手続き、助成金対応といった業務で、
専門的な内容は即答できない事もありますが、就業規則に関する事や労務相談の対応もしております。
前職は一般企業人事だったのですが、そこでは取得だけ喪失だけという形で分業体制をとっていました。
今は幅広い人事労務業務を経験できるのでとても勉強になります。
社労士事務所勤務は初めてで基本的な事もわからず入社しましたが、
一から丁寧に教えてもらえますし、職員同士仲が良いので相談しあいながら仕事ができる環境です。